充填機(じゅうてんき)とは
液体、粉末、ペースト、粒状の製品を容器に正確な量で詰めるための産業用機械です。食品、飲料、医薬品、化粧品、化学製品など、多岐にわたる業界で使用されています。
充填機の主な目的
- 正確な計量: 製品を正確に充填し、品質を一定に保つ。
- 効率性向上: 手作業よりも高速で大量生産が可能。
- 衛生管理: 食品や医薬品の製造において、安全で清潔な環境を確保。
- 無駄の削減: 材料のロスを最小限に抑える。
充填機の種類
充填機は充填する製品の性質や用途に応じて、さまざまなタイプがあります。
1. 液体充填機
- 用途: 飲料、調味料、薬品、化粧品などの液体製品。
- 特徴: 流動性が高い液体向け。水、ジュース、ソース、シャンプーなど。
- 代表的なタイプ:
- 重力式: 重力を利用して液体を容器に流し込む。
- 真空式: 真空状態で液体を吸引して容器に詰める。
- ピストン式: ピストンの動作で液体を容器に押し出す。
2. 粉体充填機
- 用途: 粉ミルク、小麦粉、医薬品粉末、洗剤など。
- 特徴: 粉状の製品を一定量計量して充填する。
- 代表的なタイプ:
- スクリュー式: スクリューの回転で粉体を移動させる。
- 計量カップ式: カップに粉体を計量し、そのまま充填。
3. ペースト充填機
- 用途: ケチャップ、歯磨き粉、ハンドクリームなど。
- 特徴: 粘性の高い製品を均一に詰める。
- 代表的なタイプ:
- ピストン式: ピストンの動作でペーストを押し出す。
4. 粒状充填機
- 用途: お米、豆類、カプセル、チョコレートなど。
- 特徴: 一定量の粒状製品を充填。
- 代表的なタイプ:
- バケットコンベア式: バケットで粒状製品を運び、充填。
5. 多機能充填機
- 用途: 液体、粉末、ペーストなど複数の種類に対応。
- 特徴: 異なる形状や粘度に対応可能。
充填機の動作原理
充填機の動作原理は主に以下のステップで構成されます:
- 容器の供給: ベルトコンベアや自動フィーダーで容器を運ぶ。
- 充填: 製品を容器に適量詰める。
- キャップ装着・封止: 必要に応じてキャップを閉めたり、シールを施す。
- 出力: 完成した容器を次の工程(ラベル貼り、包装など)へ送る。
充填機の選定ポイント
- 製品の特性: 液体か粉体か、粘度の高低。
- 生産量: 必要な速度や1日の生産量。
- 容器の形状: ボトル、袋、缶などの種類。
- 精度: 充填量の正確性が求められる場合。
- 衛生要件: 食品や医薬品の場合、衛生管理が重要。
充填機の応用例
- 食品業界: ジュース、ソース、スープ、ヨーグルト。
- 飲料業界: 炭酸飲料、ミネラルウォーター、ビール。
- 化粧品業界: クリーム、ローション、シャンプー。
- 医薬品業界: 液体薬、粉薬、錠剤。
- 化学業界: 洗剤、潤滑油、塗料。
充填機のメリット
- 生産性の向上
- 品質管理の簡素化
- 労働コストの削減
- エラーやロスの削減
当社は打栓機、充填機、キャッパーをはじめ、ボトリングシステムに必要な様々な自動機械や小ロット少量生産に向いた半自動機、卓上機などお客様のニーズにあわせた製品作りをしております。